〜Field日記・青森・岩手・秋田〜H16.07.03-05
北東北・湯巡り紀行
ーみちのくの湯友を訪ねるー
東北在住の温泉同好の方々から、酸ケ湯offのお誘いをいただいたのを機に、早い夏休みを取り”みちのく”に旅立ちました。 カッテ知ったる東北の地ではありますが、まだまだ入湯かなわない温泉が沢山あります。少しずつではありますが、このような 機会も利用したりして数多くの湯に接するのが楽しみの一つになっています。
さて、今回は少しでも多く回ろうと欲をだし、事前にスケジュールを温泉同好の方々にみていただきました。一日約20湯 というその数にみなさんから無謀だとのご指摘をいただきました。なにせ、交通事情も理解しないままの絵に描いた予定表なので 実際のところそんなに実行できるとはおもっていたわけでもなかったんですが、実際いってみて、それは無謀というよりは、 不可能といったものでした。終ってみて結果的にみますと、一日目と三日目が四箇所、二日目が三箇所という、 予定表とは別ものの内容となりました。ようするに移動時間がまったく読めないままのスケジューリングだったということでした。
それでは、日ごとの旅の空をご紹介しましょう!!!
〜一日目〜
5時半にセットしたつもりの目覚ましがならない。なんか外が明るそうなので何気なく目覚ましを手繰り寄せた。ガッピーン、
6時だぁ−
あわてて飯も食わず駅へむかってかけだしていた。荷物は前日までに準備&点検を済ませていたのが せめてもの救いとなった。なんとか時間前に東京駅へ着き車中の人となった。
こまち号を盛岡で降り、さっそくレンタカーを借りた。いまどきカーナビは標準装備なのだ。 このおかげで不案内な土地でのドライブがどれほど安全で楽になったことか。
さっそく最初の目的地である新安比温泉をマーキングする。あとはナビの指示に従って車を操ればいい。 途中、かつて草の湯・旧安比温泉へ行ったときの目印にしたローソンをみかけ懐かしく思えた。 カーナビに慣れてない私は、700m、300mの次にでる案内にタイミングが合わず行過ぎてしまったりもしたが、なんとか 無事に目的地の
新安比温泉
に辿りつくことができた。
日帰り利用の湯は、本館とは別棟になっていた。"源泉"とかかれたその浴槽は、外の露天風呂と格段濃厚な感じだ。 湯がこぼれ落ちる床面は湯成分の結晶が固まってか茶色に変色していた。
極上の湯にゆったり浸かるまもなく次の目的地金田一温泉にカーナビをセット。案内どおり進んでいくうち、どうも様子 が変である。どんどん山の中に入っていく。新安比から金田一までは6号線を辿っていけば4号線にぶつかる筈で、山道は ないはずだ。途中、七時雨山荘をみかけたっていうことは、30号線に入ったみたいだった。これは予想外の遠回りだ。 たしかに行き交う車は少ないが、くねくねした林道まがいの道なので40km/h位しかスピードがだせないし疲れる。 ここでかなり時間を費やした気がする。まったくとんでもないカーナビだ。ルートが複数ある場合は選択式にして欲しい。
金田一温泉
に到着したのは昼時だったような気がするが、昼食に何をたべたか憶えていない。そろそろアルツがはじまる 年頃ではある。こちらはそれほど特徴のあるお湯ではなかったようだが、露天風呂は東屋風で、 ここから見える景色もまたのどかですばらしいものであった。
ここから先の予定は大幅に変更した。福地温泉・六戸温泉はパス、十和田温泉郷は明日に変更。明朝一番の田代元湯を 今日に前倒ししてできれば八甲田温泉も今日まわってみることにした。というわけで八甲田温泉・遊仙にセットする。八甲田 温泉と田代元湯は近所なのでその到着時間の様子をみて計画を再構築するという算段だ。
さいわい八甲田温泉には4時前に到着。この分だとこのあと田代元湯も大丈夫だろう、と内心ほくそえむ。もっとも田代元湯は 普通のルートにのっているところではない。廃旅館なので電話もなくナビできない。先人達のホームページの掲載内容を精査して 行き当たりばっりの挑戦だ。
まずは
八甲田温泉遊仙
へ。ここのお湯は大好きな乳白色。露天風呂も緑の中で気持ちいい。が、田代元湯が気になる。 20分ほどで上がることにした。
ここからは2〜3kmくらいのところなのでゆっくり、ホームページからコピッたアプローチを読みながら、その風景を探す。 おっと、あったあった。ちょっと行過ぎたがすぐわかった。路上に駐車してトコトコ林道を下る。ん?、カキコで想像していたのと 路面が全然違うではないか。たしか穴ぼこだらけで4駆じゃないと無理だと書いてあったが、綺麗にローラーを掛けた跡がみられる。 なんだこれなら2駆でも大丈夫とまた戻って車で降りることにした。すると途中で工事車両と出くわす。どうもこの道を先の駐車場 まで整地しているようだ。ローラーを掛けているということは、アスファルト張りになるということだろうか。あんまり便利になると 利用者が増え、いままでのような聖地というわけにはいかなくなる。複雑な気持ちがよぎった。
なんの迷いもなく
田代元湯
に到着。ここでしばらくまったり。小屋は有志によって小奇麗にしてあるみたいなので、 シュラフもってお泊りもよいかも。
小屋の脇には渓流が流れている。
しまった!
竿を忘れた。はやる気持ちが余裕を失い、準備を忘れた。 帰りがけに足元をみたらセリが生えていた。予定していたイワナをゲットする機会を失ったので、埋め合わせにセリを摘んでいこう。
off会場への到着予定時間までにはまだ余裕があったので、次に明日の予定になっていた城が倉温泉に立寄ってみた。 が、立寄り入浴客は5時まで。15分過ぎていた、うーん、残念。それではと今日の最終目的地である
酸ケ湯
にナビをセットし、 予定時間の18時調度に到着した。
取敢えずは、名物の千人風呂へ。食事時間に近かったためかガラガラ、でるときには誰もいない。撮影禁止なので写真が撮れないのが 残念だ。
もう宴会の準備は整いつつあった。今回は自炊offなので、皆で力をあわせ手作りの宴会となった。わたしも摘んできたセリを茹でて皿にもってだした。 新鮮なかおりが強くただようのでわりと喜んでいただけたようだった。夜遅くまで歓談がつづいたのはいうまでもない。 明日以降の無謀なスケジュールも皆さんに修正していただき、23時就寝。(本日のドライブは予定の180kmを50kmオーバーした230km)
金田一温泉まべち苑の露天風呂
田代元湯
〜ニ日目〜
朝8時、八甲田登山へ向かう皆さんとお別れし、またナビ道中へ。最初は、昨日変更した十和田温泉郷・
野の花焼山荘
。 (途中なんとか沼というのがあって、チョコット観光) 十和田温泉は郷というだけあって沢山の温泉施設があるのだが、ナビは玄関まで案内してくれず中心部で案内を終了してしまう。 よってあとは自力で探すしかないのにはまいった。
焼山荘の湯は、無色透明でこれといって特徴のあるものではないが、なにか宿全体がこじんまりとしていて感じが良い。 脱衣所の洗面台に置かれた紫陽花の花がよかったのかも。それとここで飲んだ不思議な牛乳も興味。 フタを開けて飲もうとしても中身が出てこず飲めない。んなバカなとおもうが、支配人がいうには中身が濃くて、一日たつと 乳脂肪分が浮いてきて固まるのだそうだ。腐ってるんじゃないかと半信半疑でその塊をスプーンでこじあけて食べてみたが 酸っぱいわけではなく、取敢えずは全部飲んでみた。
この後、落合温泉をすぐナビらないで、途中までは地図をみながらの運転とした。というのも、 順当でいけば酸ケ湯へ戻るようなルートをとると思われるので、おはなべ展望台をとおるルートを地図 だよりで走ることにした。ここは以前走行したことがあり、展望台からの十和田湖全景、その先にある別の展望台から見下ろす 八甲田のブナ原始林をもう一度みたかったためである。 この途中にあった奥入瀬の沢で毛鉤を落としてみたが、当りはあるがフッキングにはいたらなかった。
どうも落合温泉に立寄っていては今日の終点岩城温泉に夕陽が沈む前に到着するのはむずかしそうだ。急遽ナビを南田温泉へ。 途中湯川温泉近くの枝沢でチョコットだけ毛鉤を。ここもやっぱり当りだけで終ってしまう。しぶしぶ納竿。 しかし、南田温泉へ到着すると、どうも今日はお休みらしい。そこでこんどは次の久吉温泉へ向かった。が、なんとナビがルート を見失ってしまった。なんてこった。戻るのもシャクなのでこのまま進みパーキングで次の作戦を練る。
結局、予定にはなかったがここから近い
湯ノ沢山荘
へ向かうことにした。そしてその後に待っているのは秋田温泉プラザへのロングドライブだ。 湯ノ沢山荘の湯は結構熱い。が誰も水でうめようとしない。紋々をしょったいかにもといった風体のオヤジが浴縁に寝そべっている。 そっと入ることにした。熱い。オヤジも一緒に浸かる。やっぱり熱いみたいだ。一瞬顔を見合わせ互いに苦笑いを交わす。あはは。 ここはそうそうに立ち去ることにした。
秋田温泉プラザにセットしたら、到着が18時15分だ。このままいったら日没と思える19時前に
岩城温泉
へ着くことは難しい。 何があるかわからない。急遽ナビを岩城温泉へセット仕直す。疲れがかなり溜まっているようだった。あまり時間がないが、15分ほど昼寝。 これでかなり連続運転が可能となった。あとはひたすら岩城温泉へ。秋田市を過ぎると右手はずーっと海岸線になる。 夕陽がどんどん傾いていく。気がせくがなかなか目的地は遠い。
18時50分、とうとう道の駅岩城に到着した。広大な駐車場はかなり混んでいる。皆思いは一緒で落夕陽を見に来ているのだ、 彼女と一緒に。そんなことはどうでもいい、早く温泉に入らねば。併設されている温泉館に向かう。内湯はパスして露天風呂へ。 人がいっぱいで写真がとりずらい。でも、ここまできて諦める手はない。頃合を見図りながらチャンスを待つ。 一瞬のスキにシャッターを切る。煽情的なまでの雲紋に感動を覚え、さらにシャッターを切る。あとはゆっくり落日を楽しんだ。 後は休憩室でビールを飲みながら残り少ない落日を愛でながら閉店の22時まで酔いに身を任せた。 (この日は車中泊、本日のドライブは予定を20kmオーバーした270km)
八甲田・・・沼
高山植物
おはなべ展望台から望む十和田湖
八甲田のブナ原生林
〜三日目〜
朝4時半起床。予定していた金浦温泉までいってたらまたひた走りすることになる。今日はスケジュールにこだわらずのんびりと。 まずはoff会の皆さんご推薦の
猿倉温泉
にいってみることにした。 途中コンビニで朝食を買い入れ7時に現地到着。さっそくフロントへいったが、日帰りは10時からの受付とか。 7時半から掃除なのでそれまでならとのお目こぼしでなんとか入浴にこぎつけた。鳥海山を眺めながらのんびり貸切でした。 7時半まで浸かってから、ホテルのまえの駐車場で普段よりは遅い朝食。さてと次はどうしようと思いをめぐらす。
やっぱり推薦のあった
横手駅前温泉
へいくことにした。ここは相当立派な温泉施設でした。公共っぽい至れり尽くせりの 作りだが純然たる民間施設だ。ここでしばし運転疲れをとるべく露天風呂にあったデッキチェアーで昼寝する。
今日の仕上げというか、今回の仕上げ湯は網張温泉の乳白濁湯にしたいとおもっているが、そのまえにもう一箇所まわれる 余裕がありそうなので、途中にある
中里温泉
に立寄った。ここで丁度昼時だったので併設している食堂で特別宣伝していた十割ソバ を注文した。これが大ハズレ。なんか溶けちゃって麺の切り角がまったく無くなって、まるで射出したソバだった。
さて、とうとう今回の最後となる
幕張温泉
にナビをセットした。ここから65km、1時間半のデライブだ。 体力も限界に近づいているようだ。最後まで事故を起こさないよう最新の注意が肝心だ。ちょっと眠い、用心のため仮眠をとる。
走り出す、苦手な長い仙岩トンネルをじっと耐えながら走った。雫石町の案内が見えてきたところで またナビがいつもの悪い癖をだしたようだ。以前通ったメインルートをおもいっきりはずれて、なんか田んぼ脇のマイナーなルートを 選択したようだった。あげくの果てに網張でも違う方向の温泉にむかっている。 あわててナビルートを無視して地図を頼りに軌道修正した。そんなこんなでやっと網張温泉仙女の湯に到着した。
4年ぶりの仙女の湯は様相をだいぶ変えていた。まず男女別の囲いが無くなり混浴になっていた。 それと後から出来た温泉館との間に釣り橋が建設中であった。 それでも、露天風呂に入った瞬間、なにもかも吹っ飛んで、ただただ湯の恵みに感謝しながら仙境をさまようがごとしであった。
三日間の湯巡りはちょっと体力的に無理があったと反省しつつ、一路盛岡駅へと向かい車を走らせた。 (本日のドライブは予定を50kmオーバーした250km) 予定よりちょっと早い電車の中には、ビール片手に極上の感激に放心状態でまどろんでる自分がいた。
岩城温泉港の湯の露天風呂から望む落日
網張温泉仙女の湯