〜Field日記 H16.05.01-02〜
栃木県中三依(2)・男鹿高原(1)

テント担いでのんびりと?

 

−一日目−
 ゴールデンウィークはどこへいっても大混雑と相場がきまっています。当然交通機関も大渋滞です。 そんな環境を少しでも避けながら休日を楽しもうと、いつもの場所にでかけてきました。
 今回は少し違います。1日、2日はよく晴れるという気象予報士の言葉を信じ、 テントを担いでのお泊りです。
 北千住から東部電車にのりかえたら、予想通りいつものガラガラ状態は望むべくもなく、とりあえずは 空いてる座席を捜してなんとか座りました。しかし、本日の目的地である中三依まで空席なしの状況がつづき、 なんとはなく車内での朝食をとることができませんでした。
 そんなこんなで駅前にあるお寺の回廊でぶどうパンをかじったのが9時。ペコペコのお腹に、干しブドウ の甘さがここちいいです。
 ここでサブに持ってきたウエストバックに最小限必要な小物を詰め替え、本体のザックをどこかに預ける ことにしました。少し先に店をやめてしまった土産物屋の玄関が少し開いていたので声をかけてみると、 留守宅の番にきていたおばあちゃんがおり、事情を話したところ荷物の預かり交渉が成立し、ついでに自転車の借用も OKとなりました。(こんなにあまえていいんでしょうか)
 前回訪問から一週間経ちましたが、いまだに里山の上の方はまだ雪が残っているようです。
 先週訪れた時に芽吹いていなかったコシアブラが、どうにも気になります。ちょっと覗いてみました。 あった、あった、やっと少しでてきたようです。でも、芽は二つだけ・・・。やはり、この場所はもう誰かに チェックされているのかもしれません。
 次に、だいぶ前に見つけたタラノメのポイントへと自転車をはしらせました。 (これが今回の旅最悪の失策でした・・・)
 渓流釣堀を過ぎ、民宿入山荘を過ぎ、道がどんどん悪くなって、しまいには自転車では走行不能な状況に なってきました。が、イメージの場所になかなか辿りつきません。とうとう歩きつかれて釣りにしましたが いっこうに当たりはなく、あげくの果てには先週同様竿尻が取れ落としてしまい泣く泣く(?)退き帰すこと にしました。
 自転車なので移動時間がかなり短縮できます。次にシドケの様子を見に行きました。 車止め先の林道に“不法ゴミ投棄監視パトロール車”と記された軽トラが止まっています。 荷台には大量の伐採されたタラノキがありシートをかぶせてありました。「これ、どうしたの?」との問いかけに 地元風の中年夫婦が運転席から無愛想になにか呟いて立ち去っていきました。畑にでも植えて増やそうというのでしょうか。 (これって、不法採取にならないのかなぁ)
 シドケはまだまだ早いようです。先週に引き続き、やっと15cmくらいに伸びてきたのを十数本採取して 先ほど同様この沢も退き帰すことにしました。(体力に余力があれば、この先にあるコゴミ畑まで登って、土産物屋の おばあちゃんへコゴミを摘んできたいのだが…、無理だな)
 奥多摩でみかけるのはアヅマイチゲだが、こちら中三依では キクザキイチゲが多い。
(この移動中に、自転車カゴにいれていた釣り竿の竿先にあるキャップがどこかへ紛失)
 まだ少しだけ時間に余裕がありそうなので、ここんところあまりいってなかった某沢へも立寄ってみることにしました。 ワラビやタラノメをチェックしながらフラフラ走っていると、車止めの先に見覚えのある景色が・・・。そうです、あのイメージ の場所がそこにあったのでした。(この勘違いのため、何時間のロスタイムと体力消耗が生じたことか・・・)タラノメには まだほんの少し時期が早かったようですが、気の早い奴を少しだけ採取できました。
 某沢の枝沢にあるアイコもチェックしてみよう。ほいほいと登ってみたが、まだやっぱり小さい。 上のほうはワサビ畑らしい。 いってみるとほとんど見放された少しばかりの畑でした。ほとんどワサビは無し。でも畑以外の周りの道端や斜面はワサビの花盛りです。 摘んできたいところでしたが、今日はやめときましょう。  自転車のおかげでひととおり中三依のポイントをさぐることができ、今日の宿泊地である川治湯元へと向かいました。 現地へ到着し、5時まえにはテントを張り終え、しばし休息がてらに仮眠をとることに・・・。(この時点で結構体力の消耗を強く感じられ このまま家帰ろうかな、などと考えていました)
 テン場のすぐ近くにある町営“薬師の湯”に6時から一時間、夕食を済ませ7時半から一時間入浴し、なんとか 疲れが明日に残らないようと願い就寝しました。
(野営準備中に釣り竿の穂先を折ってしまい、明日のため今夜中に補修作業だけは済ませておいた)
−そして翌日−
 5時半起床。6時36分の電車に間に合わすべく早々にテン場をたたみ出立。早朝のためまだ駅員はいませんでした。 ホーム待合で朝食をとりながら地元の方と談笑、“自分も若いころはいろいろ歩いたもんだ”とつぶやいていました。
 7時半、キャンプ場入口(男鹿ネイチャーステーション)に着いた。日帰りの場合は、10時半だから三時間早く 着いたことになります。しかし、体調はあまりよく感じません。
 山はまだ薄青くあります。雪はもう戴いてはいないようです。重い足取りを引きずって先に向かいながら、今日の スケジュールを考えてみました。今回のテーマは“テント担いでのんびりと”だったとおもいますが、あまり のんびりととは感じません。せいぜい温泉に浸かっているときくらいでしょうか、のんびりしたのは・・・。  
 とりあえず、あまり奥まで入らずにと思い、尾が倉沢の下の堰堤部分から入渓してみました。だいぶ渓が荒れていて、 毛鉤による提灯釣りには落込みが一番釣り易いのですが、これといったポイントは少なくなっていました。 (途中、食べ頃のウドを四、五本採取したのですが、家帰って荷物をさがしたけど見つかりませんでした)
 それでも、なんとか一匹ですが、イワナを釣りあげることができうれしく思いました。体長は15cmほどでしたので 迷わず放流したのですが、あとでよく考えたらキープもありでした。
 ところで、今回はとてもショッキングなことがありました。それは、尾が倉橋から先が禁漁区になっていました。 ここはよく入渓していたところなので、とても複雑な気持ちとなってしまいました。
 しょうがなく、かといってこれより奥の別沢に入る気力もなく、退き帰すことにしました。歩きながら今夜のツマミを 思案していたら、“イワナ背開き&山菜の天麩羅”がイメージされました。
 これはなにがなんでも一匹お持ち帰りしなければと奮起し、某沢に入ってみました。そうしたら、ここもなかなかの コゴミ畑でした。ひとしきり山菜モードになり釣り竿を置くはめとあいなりました。
 コゴミを摘む手の先に、んっ、アミガサタケ? 違うナァ “オオズキンカブリタケだぁ!”
 山渓のガイドブックに「食」とは書いてなかったのであまり興味はありませんが、一部キノコマニアの間では これを何年も探し続けてる人がいたりしました。
 太陽が頭の真上まで登った頃、“もう体力の限界かな”と帰路に就きました。
道すがらみかけた、アスファルトの裂け目からたくましく咲き誇るタンポポの黄色が、 なぜか疲労困憊の身体に鮮烈に焼きつきました。
−おまけ−
 水洗いした山菜に小麦粉をまぶし高温の油で揚げてみました。粉がどんどん油に剥げ落ち、しまいには粉分が 焦げはじめ油が濁ってしまいました。ハッキリいって失敗でした。少し油温を下げましたがあとの祭りでしょうか。 揚げ終わったテンプラは写真のように惨憺たるものでして、家族もほとんど手を出さない始末です。一人でいくらかは 食べましたが、油分が多くお腹がもたれてしまうので限度があります。(ノ_・、)シクシク

『教訓』

 山菜はやっぱり“お浸し”で、生姜醤油につけて食べるのが一番美味しい!