〜Field日記2003.07.20-21〜

親不知オフ会顛末記(1)

 

 昨年、仕事の都合で参加かなわなかった親不知オフ会を今年も実施すると、山アスパラ・活二氏(幹事)から連絡があった。 日本海の海原で素潜りにより海の幸を調達しそれを肴に一杯やろうという豪快な企画だ。軟弱虚弱系を自他ともに 冠してはいるが、これはいかずばなるまい。(しかし、太平洋側では漁業権の関係で一般人が海岸で漁をするのは 禁じられているのだが、日本海側はフリーなのだろうかという単純な疑問が頭をよぎる…)
 事前に幹事から日程のあらましの連絡がきた。

   一日目:
     昼現地集合で幹事宅で昼食(忠右衛門の笹寿司)、
     午後から山アスパラ鑑賞会、笹倉温泉入浴でキャンプ地に戻り泊。

   二日目:
     朝から素潜り、
     昼食を経て現地解散。

 糸魚川周辺をネットで検索したところ、近辺にめぼしい温泉が点々としているではないか。雨飾温泉、白馬温泉、小谷温泉 極めつけは、蓮華温泉。しかし、どれをとってもベースキャンプからは半日コースとなる。スケジュール的にほとんど可能性がない。
 一週間前になって、例によってチャットを使ってオフ会の最終調整が実施された。ここへ飛び入りが二組。一人は幹事と交流があるという インク氏、もう一人は、まったくの飛び入りで、われわれの行動を隠密裏に情報収集していたとみえる上越のF氏。この上越のF氏なる人物、 どうも温泉好きらしい。いままで、少数派の私と助手氏の温泉提案はことごとく蹴散らされてきたが、F氏をまきこめば数のうえでは 対等になれるかも、さすれば民主主義でいうところの多数決の正義もなりたつ。消極的にみせかけたF氏のリアクションを意に介さず強引に参加 へと持ち込んだ。(それでも、さすが蓮華温泉は無理だろうとあきらめてはいたのだが…)

 五時起床。いつもよりゆっくりだ。6時40分発の新幹線に乗り込むと同時にビールを呷る。心地よい目覚めが走る。うーん、いよいよ日本海 の荒海(?)が私の物好き心をくすぐってくれるのだ。8時40分三条燕駅着、すでに一風氏は待機していた。現地へは10時半にはつくので 集合時間までひと潜りしようということになった。が、現地に着いたらすでに全員集合していた。そうそうに挨拶をかわす。 今回はじめてお会いするインク氏とF氏は同伴出勤だ。人懐っこい笑顔で名詞を差し出すインク氏、おもってたより若々しい方なのでビックリ。 F氏は地元といつても過言でない上越市。矢継ぎ早に質問してくる話題は温泉とキノコ。どうも私をそっち系のマニアと勘違いしている節が窺えた。 幹事の活二氏とは長年のネット友人ではあるが、お会いするのはやはり今回初めて。仕事場から着替えもせず直接駆けつけてくれた。


(撮影:山アスパラ・活二氏)
(撮影:趣味千山・mac氏)
 さっそく幹事から、今日の天候も考慮し、まず潜りましょう、という提案に全員同意。去年潜った近くの空き地に車をとめ、準備についた。 mac氏が持参したゴムボートを浮かべ、それぞれ思い思いに入水。わたしも一風氏から借用した足ひれとシュノーケルをつけて波間に漂ってみた。 しかし、海水はかなり冷たい。軟弱虚弱系にはずしりとした手ごたえになった。海水の透明度はけっして高くなかったが、ときおり小さな魚が泳い でいるのを確認できた。シュノーケルから伝って口に入り込む海水はけっこう塩辛く、胃袋へかなりのダメージとなった。
50mくらい沖合いにあった 岩礁へ移動してみる。水中からみると海草やイガイが纏わりついているのがよくわかる。しかし、目的の岩牡蠣はどこ? となりでmac氏がこれだ、 これだと教えてくれるが、区別がつかない。とりあえず採ってみたが、ペラペラの岩牡蠣がはがれた。私が採ったのはこれのみ。あとはイガイを 採ろうと、岩礁伝いに潜ってみたが寄せ返す波に危うく身を岩肌に擦られそうになったので無理をせずやめといた。近くでは一風氏が獲物をもっては 浮き上がりを繰り返していた。体温の著しい低下、それと海水によるとおもわれる胃内部の不快感、ともに戦意消失をもたらすのに十分 ではあった。このあとは係留してあったゴムボートに乗り込みぼーっと回復を待ったがベースキャンプに戻るまで嘔吐感がぬけなかった。
 テトラポットのうえで休息をとり、しばし体調の回復を待つ。 その間、昼食の準備がすすめられ、起きた頃には、岩牡蠣、イガイ、活二氏差入れの地物刺身などてんこ盛りのご馳走が用意されていた。 ミルキーな生の岩牡蠣は、おもわずオエってなりそう(田舎用語では"はばげそう"という)なぐらい口中を満杯にした。蒸した岩牡蠣やイガイも また美味い。体調も戻ってきたので何個も食べれた。


(撮影:趣味千山・mac氏)
 ひとまずお腹も落ち着いたので、温泉へいくことになった。場所は幹事お勧めの笹倉温泉。なめらかな浴感が評判で来客もおおいという。 海岸線から17kmも山沿いに入った閑静な一軒宿といったところか。(1km手前にあった焼山温泉は翌日素潜り隊が入ったみたいだ) 広い駐車場には、結構車があり、人気のほどが窺えた。(入浴料金が800円で、これまでの奥多摩"萌葱の湯"700円の高値を更新した。) F氏のアドバイスで皆新館の露天風呂へ。記念撮影の後、源泉100%といわれる自炊棟の千寿の湯へ。こちらは飲泉用のコップも用意されている。 しかし、新館と比べ浴槽が小さいのに利用者が多いと見え、かなり濁りが感じられた。(浴槽内で体をこするのは止めてほしい)
 夕方、陽も落ちかけてきたので、さっそくキャンプ場へ。それぞれ荷物をほどき夕餉の準備。ひとりテント泊の私も、一人用のテントを広げ mac氏と一風氏の車両の間に設置した。

(撮影:山アスパラ・活二氏)

(撮影:菜工房鄙のはむ・一風氏)
メインディッシュはF氏が持ち込んだイグチ系キノコを利用して一風氏がその他いろいろ煮込んだブイヤベース。料理長一風氏の一人舞台といったところ。 あとはそれぞれコンビニで買ってきたオニギリ・カップラーメン・オニギリなどなど。ここでもテーブルを賑わせたのは他でもない、 豊饒な日本海の幸だ。
 さて、ここで私はとんでもないことをやらかした。カメラが容量オーバー表示になったので今日撮ったメモリーを全部消去 してしまったのだ。なぜ、ってきかれるとおはずかしいながら、たいして気にも留めずそうしてしまったとしか言いようがない。ズーム付の 新しいカメラを買ったのだが、メモリーを8Mのまま、マニュアルを無くしたので使い方がわからないまま今日になっていた。そのために 10枚も撮ればオーバーしてしまうのだった。

 新しいメンバーも加わったことで、晩餐は尽きることないようにみえたが、10時ごろ、ぎりぎり持ちこたえていた曇り空から、とうとう パラパラときだしたのを合図に今日の祝宴に幕を閉じた。(mac氏だけは夜のしじまにしずかに消え入ったのはいうまでもない)  明日の予定は、温泉隊と素潜隊にわかれて行動することが決定され、思いもかけず蓮華温泉が実現しそうな雰囲気になってきた。(数の勝利か!?) 昼までにこの場所へ戻ることにして逆算すると、朝6時出発ということで、F氏夫妻はいったん自宅へ引き上げた。

 

7月20日7月21日