〜Field日記2003.06.07-08〜

国見温泉オフ会〜強烈な薬湯に肌はヒリヒリ(2)

 

 いつもそうなんだが、旅に出ると朝早く目が覚める。というか、眠りが浅くてなんども目が覚めるのだ。今日も四時に目が覚めた。 さっそく露天風呂に向かう。湯治棟の老婆が二人はいっていた。あがるまで近くを散歩。しばらくして濃いエメラルド湯を堪能しまた 寝た。んー、極楽 極楽。
 朝食を食べていたら、夕食に食べた”ウニ”を差し入れてくれた薬研荘さんが、テレビ放映されていた。山菜取り風景が映し出されていたが、 カモシカのようなおばさんだった。そういえば、骨酒にしようともってきたイワナの行く末はどうなったのか気になっていたが、 くうさんが食べてくれたみたい。昨晩の旅館のものと違ってプリプリと弾力があり美味しかったといっていた。

秋田駒ケ岳登山チーム

 八時半、宿の前で記念の集合写真をとってそれぞれの目的地へとむかった。大半の方は秋田駒ケ岳登山ということだ。 三時間くらいで昇れるということだが、宿の前にある登山口は急峻で這い登るような感じだ。
 私の今日のスケジュールは、乳頭温泉郷を湯巡り。昨年の正月来たときに購入したスタンプ帳(二千円で七つの湯に入れる) のうち、孫六温泉・黒湯温泉・鶴の湯温泉が残っていたのだ。以前にも二度ほど訪れたことがあったが写真を撮り忘れたところだった。 今回のオフ会に秋田から参加したドサユサ(どんな意味だろう?)さんが案内してくれるというので同行してもらった。
 途中とても長いトンネルがあったのには閉口した。運転未熟者で高所恐怖症・閉所恐怖症なのでトンネル内を走っていると 目が回ってくるような錯覚に陥って恐怖心がどんどん沸いてくるのだ。帰りもまたここを通ってくるのかと思うとゾッとする。

アカモノ

キスミレ

 乳頭山登山口からしばらく歩いていると、足元にアカモノの花が咲いていた。以前白根山の登山道で実を見つけたことがあるが 花を見るのは初めてだ。図鑑でみたまんまの様子にすぐ”これだ”ってわかった。
 しばらくしてこんどはオオバキスミレが道の両サイドでちらほら見れた。キイロのスミレは貴重なので採取しないようにと 図鑑にかかれた注意書きを思い出した。
 先達川に渡したコンクリート製の橋脇にはナナカマドの白い花が咲いていた。秋には赤い実がたわわに実ることだろう。 今年はナナカマドの焼酎漬けを拵えてみようと密かに目論んだりして。

ナナカマド

一本松沢たつこの湯

 一本松温泉跡へ到着したのは、登山道入口から約20分の行程だった。前回来たときは50分ほどを要したのはなぜだろう。
 一時時期、温度調節用の水がでているホースがなくなっていたらしいが、今日はちゃんと前回と同じところにあったので適温で白濁湯 を楽しめた。ただ、ここはほとんど管理されていないので湯の花やドロが大量に沈殿している。湯からあがる時は、そこいらじゅうに湯ドロが 付着するのはゆがめない。私の場合、浴槽の下傍らを流れる沢の落込みにザブンと入り、冷水で体を清めるのだ。金冷法にも似た キュンと引き締まる感じがたまらなくいい。
 乳頭登山口から下反対方向の先達川沿いには孫六温泉がある。茅葺屋根の民家風建物が点在している。
 乳頭温泉郷には、乳白濁の鶴の湯温泉・黒湯温泉・一本松沢たつこの湯があり、大釜温泉・妙の湯温泉には赤湯、蟹場温泉と ここ孫六温泉は透明な湯だ。
 唐子の湯はラジウムが含有しているらしい。白く細長い湯の花が微かに浮遊していてきもちいい。石の湯は透明だが青っぽい感じがする。 露天は昔混浴だったが、いまは女性専用ができたみたいだ。そのほか打たせ湯などもありバラエティーにとんでいるのが特徴だ。
 母屋の縁側に腰掛け、沢から引き込んできたと思われる冷たく美味しい水がホースの先から止め処なく流れ続ける。

孫六温泉

黒湯温泉

 登山道入口を挟んで、上反対側には黒湯温泉がある。こちらも茅葺屋根の建物が歴史を感じさせてくれる。露天風呂の屋根は杉皮葺きで こちらもなかなかの味をかもしだしている。ここは乳頭温泉郷で唯一冬場休業となる厳しい環境下の宿だ。
 実はこの写真を撮りたくて今回の企画に参加したようなものかもしれない。それほどこのアングルに思い入れをもっていた。これ以上の インパクトをもった温泉原風景が他にあろうか。
 以前来たときは、秋の行楽真っ盛りの時期だったのでかなりの入浴者数だったが、今回は静かな入浴体験を得た。できればいつまでも 留まりたいものだと若干消化不良のままこの地を後にした。
 JTBがユーザー対象に行う、もっとも気に入った温泉コンテストで毎年上位にランクされる有名どころの”鶴の湯”は 同じ乳頭温泉郷でも他の温泉とちょっと位置がはなれている。
 ここは来訪者が非常に多いためなかなかお風呂の写真が撮りずらい。大半の方は写真で有名な露天風呂をめざすので、私は しっかり内湯をコツコツ撮影させていただいた。
 お湯は、湯樋からは流れ落ちていなかったが、露天風呂の湯底からもふつふつ湧き出しているのがわかる。ここは宿泊して じっくりと湯漬けになって一夜をすごしたいものだ。
 ここまでで、スタンプラリーは終わり乳頭温泉湯巡りツアーは終了するのである。

鶴の湯温泉

国民宿舎”駒草荘”

 田沢湖をながめながら露天風呂をたのしめるところがあるのを知って、ずーっと気になっていた。一月にきたときには 田沢湖高原休暇村だとおもって入ってみたら、露天風呂のまわりは木塀に囲まれていて残念なおもいをした。
 今回は、オフ会の皆さんに確認してみたところ、田沢湖高原国民宿舎”駒草荘”との情報を得たので、今日の締めとして ここを選んだ。
 露天風呂にはいってみて、田沢湖を確認した。ちょっと霞んではいたが、しっかり湖影を認められる。そしてもうひとつの 発見は、宿の建物のバックに雄大な秋田駒ケ岳を望める。中腹には縦筋に真っ白い残雪があった。今朝出立した登山チームは いまごろ下山したのだろうか、などと想いをめぐらせてみた。
 予定よりかなり早い時間に今日の行程を終了した。オフ会でお会いしたドサユサさんが同行・案内してくれたのでロスタイム がほとんどなかったためだろう。どうもご苦労様、そしてありがとう。またどこかでおあいしましょう!!!
 苦手なトンネルも無事クリアして盛岡駅に着いたのは四時半。五時四十分の指定席がとれたのでそれまで駅前広場で一杯。 ロースハムのスライスのしょっぱさが、喉元を刺激しビールを誘う、至福の時間を提供してくれた。

一日目 二日目