〜Field日記2003.03.15-16〜

奥羽山脈マグマの賜物−みちのく湯情(2)

白石蔵王温泉郷

我々温泉露天風呂

 仙台から白石蔵王までは新幹線で20分足らず。今日のレンタカーはナビ付きだ。実は使い方がわかっていない。 係員にルートナビを設定してもらうことにした。
 まずは『我々温泉』をめざす。宮城蔵王山麓にあるマニアには垂涎の温泉だ。
 標高があがるとどんどんまわりの積雪が目立ってくる。エコーラインから右に降りていくと宿に辿り着くことになるのだが、 そのころから道はアイスバーンの下り坂。スタッドレスではあるがチェーンを履いていないので、ソロリソロリ時速10km位で 本当に慎重に降りて行った。ここで事故るわけにはいかないのだ。
 温泉は絶妙な湯加減でしばし時間を忘れて湯を楽しむ。暖まっては浴槽の幅10cm程の縁に寝転ぶ。冷えてきたらまた温まってまた 寝転ぶ。さいわい他に人がいなかったのでかなり大胆な入浴となった。

フロントにあった水出しコーヒーメーカー

まだ雪解けしていないアイスバーンの坂道

 我々温泉からもときた道を戻るが、ナビのとおりにいったら希望していた道とちがう方向へどんどん進み、しまいにはルートをはずれてしまった。ルートが輻輳していると判断ミスをおこすのだろうか。 さいわい口頭でも道順をきいていたので引き返し、なんとか青根温泉へ辿りついた。
 青根温泉には二つの共同浴場がある。 ”頭”と”目”に良いとされる『名号湯』。ここは表通りからちょっとはいったところにある。近所のおじいさんはこちらしか入らないという。 もう一つが”下半身”によいとされる『大湯』がそうだ。 ここは、男湯と女湯の垣根は1m程の高さしかない。だから、当然のごとくお互いの浴室内が丸見えだった。
 ちょうど昼時だったので、食堂にはいってラーメンを食べた。どこにでもありそうななんの特技も飾りもない、ここまで来て食べなくともといった、そういったラーメンだった。

青根温泉名号湯

遠刈田温泉壽の湯

 ここから次の目的地の遠刈田温泉へは一本道なのでナビにたよる必要がない。
 遠刈田温泉の街中はなんか活気が感じられた。どこがとうというわけでないが、商店がなんかしら工夫を凝らしているようにおもえたからだ。 二つある共同浴場のうち『福祉センターの湯』 の浴室の客もなぜか活気がある。温泉なんだからそんなに石鹸つけてゴシゴシ力まなくてもいいとおもうのだが…。
 私的には、もう一つの『壽の湯』が静かで好きだ。センターの湯に 比べて、色がかなり濃い。浴室に入った瞬間の臭いもかなり強い。
出がけに番台のおばちゃんに源泉が違うのかどうか尋ねたら、ここの前で湧出している おなじ遠刈田温泉株式会社の配湯だそうだ。水との混合割合が違うせいなのだろうかと、自分勝手な理屈をつけて 納得してしまった。

 宮城県はこけしの発祥地として有名だが、ここ遠刈田地方は鳴子こけしと双璧をなす 弥治郎こけしの発祥地として有名である。
 遠刈田温泉から鎌先温泉へいく途中に弥治郎こけし村があった。 ここでは昔からのスタイルを踏襲したもの、現代風にアレンジしたもの、 そのほか県内の各地方に伝わる伝統こけしを収集している。
 館内の陳列こけしを撮影していたら、撮影禁止の注意をいただいた。撮ってしまった分だけでも掲載しちゃおう。
 敷地内には四件の作業小屋が点在し、それぞれの棟入口に作者の表札がついている。見学自由で うまくすれば作業中の実演を見学可能だ。

遠刈田弥治郎こけし村

遠刈田弥治郎こけし村

遠刈田弥治郎こけし村

鎌先温泉一条館旧館

 こけし村で予定外の時間を費やしたので、いそいで鎌先温泉へ向かった。 このあたりは自分手簡単ナビというのを独自設定して運転している。
 ナビをあまり当てにせず道路標識をメインに運転したらなんとか鎌先温泉入口に到着。 すぐ近くに『一条館』の駐車場があったのでここに留め、細い道を歩いて一条館を捜したところ、 一番奥まったところにそれはあった。
 すごく立派な構えの旅館であった。ここは共同浴場がないとのことで一番歴史の古い旅館を選んだ。 なにせ、温泉地名の由来である「鎌」を保有するということであった。 写真を撮らせていただこうと交渉したが、女将の部屋にあるとのことで丁重に断られた。
そうそう、ここの従業員の方々は非常に応対が良い。お湯がいまいち腰が弱い気がするのは私だけだろうか…。

 最後の訪問地である小原温泉は、鎌先温泉から途中近道があるらしいが、 一条館をでるとき従業員の方に聞いたところ、説明しずらいということだった。お手軽ナビを設定してさあ出発。
 ナビにしたがって進んですぐ、小原温泉は右折の道路標識。ナビでは左折になっていた。 ええい、ままよとばかり右にハンドルをきりあとは標識をたよりにすすんだところ、いわゆるいまきたところが 近道らしかった。
 バス降車場近くに車を止め、遊歩道らしき方向に歩き下った。ピンポンである。吊橋をわたって 目的である今回唯一の野湯『かもしかの湯』を捜し歩く。
 かもしかの湯は、38度位に温く、お湯も浴槽から漏れているみたいで入れる状況にない。 しょうがないので手浴に留めた。
 むしろ途中にあった湧出箇所のほうが42度位でいい湯加減であった。川べりにドカシートひいて ほーすで引き湯すればいい浴槽になるだろう。

我々温泉露天風呂

 最後のかもしかの湯は消化不良だったが、宮城の湯はほぼ満足のいけるものだった。 早々にレンタカーを返却し一路帰京の途についた。
ここんところ温泉づいていたので、しばらくは他の事に時間をついやそうかとぶつぶつおもいながら 新幹線の中で缶ビールをあおった。

一日目

二日目