〜Field日記2002.09.28〜

         

うっ、嘘でしょ、もう禁漁期間?

 

 先週、栗駒山麓の沢で竿をだしたが、二箇所ともヤマメ流域だったので、今年最後の釣行をイワナ流域で納めようと男鹿高原行きを予定。天気予報は全国的に雨、しかし、日程的に明日しかない。意を決するがごとく、釣具屋へいって3.6mの延竿と極太ミミズを購入。夜にはもっとも当たりの良かったタイプの毛鉤を5本巻いた。

 天気予報どおり、昨夜から雨は降り続いている。雨の日に家を出るのは初めてだ。これも今日が今年最後とおもえばしょうがない…
 男鹿高原駅で雨カッパに着替え、傘をさしてキャンプ場へむかった。途中の沿道にあるカラマツ林を取敢えず歩きながらチェックしていると、
ハナイグチが株状にでていた。ここ2〜3年みかけてことがなかったのだが、今年は当たり年なのだろうか、なにかを予感していた…

 キャンプ場のマスターハウスのベランダでは、雨のせいか皆さんデッキチェアでビールを飲んでいる。
「今日のお目当ては?
」と牧野さんから声がかかる。
「釣りですよ、釣り。禁漁まえの最後の釣り」
「19日から禁漁ですよ」とコバさん
「禁漁は10月1日からでしょう」
「栃木はどこでも19日から禁漁ですよ」と皆さん
ガッピィーン、なっ、なんてこった
頭がまっしろで、
購入したての延竿は、ミミズは、夜なべして巻いた毛鉤は。。。
そのことだけが壊れたレコードのごとく繰り返し、繰り返しつぶやいていた。

 結局、キノコ採りしかないと気を取り直したが、はて、なんのキノコを…
 短絡的にさっき採ったハナイグチが思い浮かび、さっそく近くのカラマツ林に飛び込みました。
 いままで、ハナイグチはカラマツ林の道際とかの斜面にでるもんだとばっかりおもっていたんですが、ぜんぜん関係なく、平坦な林面の下草の陰からも普通にあちこちでていました。ただ、他のキノコがでているとハナイグチはでていないようにおもいます。 

上の写真は、たまたまあった杉の朽ちた切り株にでていたスギヒラタケ(スギワカイ)です。この時期、杉林に入ったら結構な収穫になるかもしれません。

左の写真は、ハナビラタケの老菌です。カラマツ林にでるキノコなのでめずらしくはないはずですが、今回初めて見ました。この時期は釣りがメインでキノコ採取のためだけにカラマツ林に入ることはないせいでしょう。 

 右の写真は、キノボリイグチです。地上キノコなんですが、樹木の根元を伝って樹上にでることがあります。他の場所で1度1本みたきりでしたが、今回二箇所で都合7〜8本採取しました。特徴のある分かりやすいキノコのひとつです。傘表の模様とナメコ状の粘液付着がきめてです。
 この他にカラマツ林では、クリタケなども採れますが、もう少し季節の深まりゆくのをまたねばなりません。

 

 左上の写真は、キャンプ場はずれにあったアキグミです。右上の写真はカエデの紅葉途中です。一歩一歩秋が深まりゆくことを自然が饒舌に教えてくれています。 

 左の写真は、一見カキシメジっぽくみえますが、実はこれはハタケシメジです。味はホンシメジと遜色なしといわれているので機会があれば是非とも試食をして欲しい、最近では栽培品が市場に出回っているとも聞きます。(これは自力で探しあてたものではなく、場所を教えていただいたものなので詳細は記さない)

 少し多めに採れたハナイグチを一袋キャンプ場に差し入れたら、
「なんだ、この毒々しい色は〜」
「これはけっとばしキノコだぁ〜」
と、好き勝手にボロクソ状態。どうも話をきいていると、栃木県人は”キノコの宝石”といわれるハナイグチを食べる習慣がないみたいです。チチタケ一辺倒なのでしょう。ちょうど信州でハナイグチは大好きだけど、チチタケには見向きもしないと同じことを言っています。お互いいらないものを物々交換すれば、お互いにメリットが多くあるとおもわれるが、そこまでお節介をやくこともないだろうと一人胸に閉まっておくことにしました。
 今回もキャンプ場の皆さんには、大変なご厚情とお世話をいただき感謝しております。来年まで竿は使えないが、これからキノコ大シーズンなので、時間をみつけては足しげく男鹿高原を訪ねてみようとおもっております。