〜Field日記2002.06.29 男鹿高原(4)〜 

梅雨の中休みは、キノコの出番

 ワールドカップやら梅雨により、外出をはばかれる日がつづいたので勇んで男鹿高原にでかけてきた。もちろん釣りにいったのだが、釣れるかどうかよりも、鬱積していた野外活動不足への充足といった方がよいかもしれない。。。

サクランボ

 いちかばちか、小雨決行体制で臨んだ。東京の朝5時は、暗くどんよりしていたが、新栃木のあたりから薄日が漏れ出し、下今市にさしかかった頃には日よけを降ろすほどになっていた。やったやったと内心小躍りしていたが、表情は冷静さを取繕っていた。が、鬼怒川温泉をすぎ新藤原の野岩鉄道乗換え駅ではすっかり曇りいまにも小雨がふりだしそうであった。しかし、龍王峡・湯西川・中三依と山を3つ4つと越えるごとに天候は回復し、男鹿高原は晴々状態。

 一喜一憂しながらの電車旅、からくも予想が大当たりで今日の一日を占うが如しであった。
 男鹿高原のキャンプ場は静かであった。牧野さんと山本さんがコテージのバルコニーづくりに汗していた。このお二人にはいつもお世話になっているが、又一つお世話を追加オーダーした。入山届である。緊急事態時の連絡先を預かってもらえるようお願いし、こころよくお引き受けいただいた。なにせここはクマもサルもでるし、源流の岩場で怪我をする可能性も高い。

サルナシの花

 

(道でみつけた羽虫をヒントに、毛鉤を巻いてみました)

ヌメリツバタキモドキ

 林道をいつものようにテクテク歩いていると、ふとみた方向にあった倒木にビッシリキノコらしいものが付着していた。今日一番の収穫、ウスヒラタケである。近づいてみると、上品な味と香りのこのキノコのまわりは虫だらけであった。しっしっと虫を追い払い、もくもくとコンビニ袋に採りこんだ。
 今日は、O沢の橋下から遡行してみることにした。下流域は何度か経験しているが、上流域は初挑戦。人気の場所なのでしょっちゅう人が入っている。

 釣果は期待せず、調査のつもりで臨んだ。スタート付近こそアタリがなかったが、樹木が覆い被さってくるあたりから、ポツポツアタックがみられる。が、タイミングがあわない。そうこうしているうちに20cm未満のが釣れはじめ調子がでてくる。そのうち、こんな狭い落込みからと思わせるところから20cmオーバーがでた。プールみたいなところではかなりでかいのが走り回っている。”これは釣れないだろうな”となんとはなしにそう感じた。

ウスヒラタケ

マスタケ

 そうこうしている渓相が一変した。ナメ床だ。岩魚や山女は沈み石を隠れ家&棲み家としているので、こういうところにはまずイナイだろうと想像がつく。しばらくナメ床がつづく。やっとまた、いつもの渓相になってきた。倒木も多い。ついフラフラ視線が漂うのはサガであろうか。
 案の定、倒木の割れ目からオレンジいろの煌きが飛び込んできた。油いためが美味しいマスタケだ。幼菌の柔らかい部分を少しだけもちかえった。

 水量が少しおちてきたようだ。20cm未満がつづく。時計を見る。2時を回っている、そろそろ引き上げ時ではある。
 いまひとつ手応えがほしい、そんな気持ちがずるずると先へ誘う。そんなとき、ビッと糸を張り、穂先を弓ぞらせるアタリがあった。ググッ、右へ左へと走る。今日は4度も空中ではずしてしまっているので、竿を持ち上げずに少しずつ水際までたぐりよせたうえで引揚げた。体長23cm、3時、今日はこれまでとしよう。

イワナ(岩魚)

不明のキノコ

 帰りの林道脇の倒木でみつけた、初めて見るキノコ。図鑑でもみたことがない。形状はみたとおり、円柱っぽく、側面(ひだ?)は沙紗(チョコ)のように繰り返し波打っていた、変なキノコ。
 5時頃キャンプ場へついて一杯ビールを飲ってたらkoba氏がやってきた。これかららしい。山本さんが帰るついでに送っていくというので駅まで乗せてもらった。優しい目をしたいい男だ。山で出会う人間は、みんないい人達だ。

  

今回の収穫

マスタケのバター炒めミズ添え

ミズ(ウワバミソウ)…少々

・マスタケ…少々

・ウスヒラタケ…たっぷり

・イワナ…3匹