〜Field日記2002.02.08-11(1)〜 

  

幻の海中温泉求め、式根島へ渡る

 

 東京都新島村の式根島に、海を眺めながら入れる露天風呂があるというのでネット検索したところ、「地鉈温泉・足附温泉・松が下雅湯・憩いの家」が何件かのサイトでみうけられた。ところがあるサイトでそれらとは違う「海中温泉」なるものの存在を示唆する記載があった。干潮のときだけ現れ、アプローチは陸地からは不可能で、船で近くまでいってあとは泳いで渡るのだそうだ。詳しく書いてなかったのでなんとはなしにそのままになっていた。ところが図書館で観光案内雑誌を何冊かみていたら、御釜湾の入り江付近に「海中温泉」の文字があった。しかし、これに関する記述はいっさいなし、国土地理院の図面にも記載無し。これは現地にとんで調べるしかない。そう思い立ったらいてもたってもいられない。さっそくネットで東海汽船に予約を入れておく。船賃が高いので、半額になる株主優待券を神田の金券ショップへ捜しに行ったがなく、結局Yohooオークションで810円で落札した。キャンプにしようかともおもったが、荷物を少なくするため民宿を申し込んだ。ネットで申し込んだが返事なし。時間がなかったので、3軒目は出発2日前に電話で申し込んだ。陸地からのアプローチも捨てがたいので、取敢えず、30mロープ・手袋・迷子防止器を持って、東京都にあるという、「幻の海中温泉」を調査すべく旅立った。2月8日夜のことである。
 朝6時半、大島までは穏やかな船旅であった。これが本当に船の中かと疑わせるような静けさではあった。ところが、大島を出た直後から船はゆれ出した。これこれ、これが船旅ってもんだ。快晴の絶好調に波は白飛沫をあげ、船は大きく上下している。大海原にもまれて進む、これが船旅の醍醐味というもんだ。

 ←9時、新島港から式根島を望む

50m位から、高いところでも百数十m位の平たい台地だ。甲板に立っていると強風で吹き飛ばされそうだ。もちろん下の甲板出口は高波による海水の浸水を防ぐため閉ざされているので、最上階の甲板からの撮影となった。

 式根島港隣にある、「松が下雅湯」→

地鉈温泉からの引き湯。温度調節がされているので、24時間365日快適な入浴を楽しめる。浴槽からの岩礁越しの海がすばらしい。夏ならば、そのまま海へ飛び込むのもいいかもしれない。

←松が下雅湯の先にある「足附温泉

式根島で一番古い歴史を持つ温泉。外科の湯と呼ばれ傷や皮膚病に効果があるそうだ。潮溜まりの中から熱湯が湧出している、野湯である。しかし、湯量がすくないので、干潮のときのみしか入浴に適さないのが惜しい。夏ならば、そこそこ入浴できるかもしれない。

 足附温泉で、「幻の海中温泉」に関する貴重なデータを入手できた。キャンプ場の管理人をしているというおばあちゃんが足浴していたので一緒に一時間ほどお喋りしながら入浴した。話によると、昔は海に潜って天草採りをしていたらしい。御釜湾の海中温泉の話を振ると、確かにあるという。海中のところどころからも温水が湧きあがり、海中で冷えた体を温めようとその場所を取り合いしたものだと話していた。その他にも、釜ノ下海岸の砂浜も少し手で掘れば温泉が湧いてきたものだともいう。

釜ノ下海岸脇の公園にある

「与謝野晶子文学碑」→

←何んだとおもいますか?

巨大なノビルと勘違いして噛みついた問題の水仙。その夜から24時間扁桃痛に悩まされる結果となった。日頃、他の人には、「疑わしいものを口にすべからず」といっておきながら情けない。

足附温泉の奥にある「地鉈温泉」→

その名のとおり、地面を鉈で割ったようなザックリした切れ間に設えた急峻の階段を下まで降りていくと、岩礁の間から熱い湯が湧出している海岸にでる。内科の湯と呼ばれよく効くそうだ。湾内にはイセエビや貝類が生息しているらしいが、禁漁区域である。

今回お世話になった、
民宿「清水屋」さん

女将さんに、島内一週の案内をしていただいた。

一泊二食7000円(オフ料金)の夕食

・伊勢海老の姿作り(まだ動いていた)
・天ぷら(アシタバとつくね)
・刺身(ハマチ?)
・酢の物(タコと海草)
・和え物(アシタバのゴマ和え)
・煮物(里芋と蒟蒻とインゲン)
・煮魚(カレイ?)
・御新香(?)
・味噌汁(岩ノリ)


島内データ

               満潮   日出   干潮    満潮    日没    干潮
2月 9日() 中潮   04:28   06:30   09:18  14:29   17:20    21:52
2月10日() 大潮   04:56    06:29    10:04    15:22    17:21     22:33
2月11日() 大潮   05:22    06:28 

(2)10日・11日

 

壁紙提供:わごなの工房