〜Field日記2001.8.19〜

 

奥多摩自然観察(1)-つれない山女たち-

 奥多摩線の電車のなかで、ふと今回の訪問が今年はじめてであることにおどろく。かつて、年に10回以上は来ていたところである。白丸駅を降りたって数馬峡遊歩道へ向かう。一人が歩ける程度の細い道なので対向者があると互いに譲合うことになる。そんなところへ夏草が勢い占有しているものだから、半ズボンのスネに朝露がつめたい。途中通過したアメリカキャンプ村は、夏休みのせいもあってか、かなり喧騒なほどにぎわっていた。車にたっぷりキャンプ用品を積み込んでバーベキューなどをたのしむのだろう。

 ここ海沢は、水量があっても濁流に飲まれるなんてことはないので、けっこう沢筋でキャンパーをみかける。そんなところでは釣りにならないので上流部へとやりすごすことにした。途中、林道脇にマタタビが落ちていた。見上げるとたわわに実ったマタタビが。釣竿でバサバサと叩き落し少しばかりのものが手に入った。これで750mlくらいのマタタビ酒がつくれる。

 渓流沿いに走る林道を小1時間ほど歩くと「放流はこれより下流です」の氷川漁協の看板に出会う。ここから先の上流部が私の釣り場だ。さて、入渓しようとしたらここにもキャンパー達が。しょうがないので、枝沢を攻めてみようと場所をかえることにした。段々上にのびるワサビ畑の脇にあるでっかい岩と岩の間を縫うように流れる小さい沢を遡上した。ときどきあらわれるプールにそっと毛ばりを落としてみる。バシャッ。あまりのすばやさに、あっとアワセをくれるが、敵の方が一枚上手であった。二度目はない、それが毛ばり釣りの宿命だ。

−こんな落込みにも。。。−

 次へと場所を移動する。カラマツの腐った倒木にニカワハリタケがでていた。まだ出がけだろう、9月のキノコだと思う。以前10月下旬にもみかけたことがある。息の長いキノコだ。また次のプールへと向かう。苔むした岩肌にしがみつくように可憐な花が咲いていた。なんていう花なのか、見当もつかない。はじめてみる花だ。大きめの葉っぱが数枚垂れ下がっていて、小さい花がかたまって花柄についている。

−木の裏側にも3個ありました−

−花の大きさは径1cm位です−

 また次のプールへ移動する。10回ほど同じことを繰り返すが、ヒットがでない。棲息していることだけは確認できたので今日はこれで納竿とした。帰り道、うっそうとした杉林の下草みたいに、そこら中に咲いているアジサイに似た花に目をくれながら沢を降り立った。本流の多摩川沿いにある釣堀屋でカンビール500mlを買込み、帰りの電車で一人、いつもの反省会(?)を行った。

追伸〜家について、さっそくマタタビはバイカル湖土産のヴォッカで漬け込み、ニカワハリタケは熱湯で軽く湯がいてワサビ醤油で、あと足りないのが山女の塩焼であるのはいうまでもない。。。

壁紙提供:フリー素材集 Cafe De Miu