Field日記2001.02.11

武蔵野の春をさがしに野川を歩く

 

 あたたかい日差しに誘われて、散歩がてらに武蔵野にでかけた。昨年の暮れいらい、あまり外を歩くことがなかった。ちょうどいい機会だから以前からいってみたかった野川公園と深大寺温泉”ゆかりの湯”をたずねてみることにした。
 三鷹駅でおりたって、線路沿いに武蔵境まであるいてみた。ふだん通勤で三鷹まではくるのだが、ここまではめったにこない。こないし、歩くこともまづないので景色がやたら新鮮だ。なんとはなしに歩いていると、やけに足が痛い。気負ってトレッキングシューズをはいてきたが、まだ二三度しか履いたことがないせいか靴づれをおこしかけているのかもしれない。
 武蔵境駅からは西武多摩川線沿いに新小金井まで歩いた。ここから国際基督教大学の先が野川公園になる。ここで昼食がてら休憩をとる。かなり痛くなっている足をすこしでも回復させるためでもあった。ちなみにここまでの歩行距離はまだ約4キロくらいである。

 野川公園自然観察園は、野川の川沿い中間地点に位置する。野川は、小金井市の滄浪泉園から源をはっし、調布市・三鷹市・狛江市を流れ世田谷区で多摩川に合流する多摩地区をながれる清流である。園内をながれる水面をこらしてみると、めだかが数匹ではあるが泳いでいるのを確認できる。
しょうぶ池ではハヤであろうか、銀鱗をひからせて水面をジャンプしている。ほたる池にはタニシが生息しているらしいので夏夜にまた訪れてみたいものである。

         
 さっそく園内を観察してみると、どこにでもある野辺のスミレがみつかった。

         
 ヨモギもすこしではあるが芽吹いてきている。

         
おいしい山菜でもあるノビル、でも公園内のものは採取禁止である。

 フキノトウ。春を告げる代表的な山菜であるが、ここではまだ時期尚早なのであろうか。写真は、ボランティアの園芸員たちが樹床のササ刈りのさい、ひっこぬいたものである。このように地下茎で増殖していくのがはじめてわかった。

  遊歩道の脇には、武蔵野の代表的
  なコナラの雑木林。

↑ 素心蝋梅
とても芳しい香りをまきちらしている

タラノメ。蕾は固く閉ざされたまま。

川辺りに立ち並ぶヤナギの老木

   

 次の目的地である深大寺温泉”ゆかりの湯”は、野川沿いに4キロちょっと下ったところにある。川べりをたどってあるいていくことにした。川脇にはサイクリング道路や遊歩道が整備されており、川中にはサギやカモ類、セキレイなどがたわむれていた。
 どんどんいたくなっている右足をひきずりながら、やっとのおもいで着いたときには3時をまわっていた。ここまで閑静だった住宅地とはうってかわり、車があふれ、警備員の指示棒がみょうに目立つ。送迎用のマイクロバスには大勢の帰り客がのっていた。温泉施設の入口前には行列ができ、施設周辺にいる来客と係員との応対がせわしい。入口をあけて覗いてみると、受付フロアは人が入れないほどに込合いへしあいしていた。表で係員の話をきくと、前日、テレビでここがとりあげられたらしい。どうも様子がへんであるはずだ。納得したとたん、入湯気力がうせ、15分後にでる武蔵境行き送迎バスにまよわず飛び乗った。実は、ここは職場から歩いても30分とかからない位置にある、いわゆる、いつでもこれる温泉なのだ。そのうち、平日のすいているときに仕事がえりにでも入りにくることにしよう。

  農道沿いの閑静な住宅街にあり、
  当日は警備員が数人で交通整理
  にあたっていた。

  満車。
  行列のできる温泉?
  受付はごったがえしていた。