| 氷雨ふる初冬の男鹿高原を訪ねる |
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平成12年11月11日、この季節になるとカラマツ林にきまってでてくる初冬のきのこ、キヌメリガサをもとめて男鹿高原をたずねた。前日の天気予報では、晴れ、であった。たしかに、鬼怒川温泉駅までは晴れていた。新藤原駅では左側が晴れており、きれいな虹が、間近にでていた。が、右半分はくもっておりホームで乗換え待ちの体に霧雨がふきかかってくる、へんな天気ではあった。トンネルをぬけて男鹿高原の駅におりたったときには一面曇り空で、霧雨すら降っていた。あいにく雨具を持ってきてなかったが、ひきかえすのもシャクなのでタオルで頬かむりしていつもの山へ向かった。
この辺は平地で標高800mくらいあり、かなり気温は低いが、1400mクラスあたりの山は白いものがうっすらしていた。1100mあたりまでいってみたが、霧雨が雪に近いみぞれにかわってきた。麓にあるネイチャーステーションの管理人M氏がいうには、雪がぱらついたのは今日で3回目らしい。おとといの朝は−4度、もう一度雪が降れば、このへんも積雪の可能性があるそうだ。そろそろ熊のシーズンでもある。朝夕に出没するらしい。11月15日から猟が解禁になるので山に入るのなら、ウェアーなど熊に間違えられないよう、そうとう気を付けたほうがいいとアドバイスをえた。 男鹿橋をこえて最初のカラマツ林へはいろうとしたら、初老のご夫婦がおりてきた。籠をみせてもらったら成長しすぎたクリタケが少し。自分がこれからさがそうとしていたあたりを一回りした結果だということでがっくり。目的のキヌメリガサはいつもの程度とれたので、気を取り直しその先へ高度をあげてみることにした。奥へ入ったのははじめてである。高度をあげていくと尾根筋にそって黒ホースが見え隠れする。温泉でもあるのかとワクワクしながら進むと、途中の切株に結構クリタケがでていた。どんどん高度をあげるとこんどは林道らしきものにであう。ためしにすすんでみると、途中くずれて道が無くなっていたり、道中に木がはえていたり、伏流水の沢を越えたり疑問だらけだ。管理人のM氏にきいたら、ホースは温泉ではなく、ネイチャーステーション中央にある池に水を引き込んでいるものらしい。また、林道らしいものは、明治時代につくられた田島と塩原をむすぶ○○林道ということだった。ここ、男鹿高原は年に数度訪れるが、訪ねるたびに新しいことに出会えるすばらしいところだということを再認識した。 帰りがけに、日光街道ぞいにある蕎麦屋「横川の里」へ、新そばをいただきに立寄った。ここの店は、ちょっとした季節のものをサービスで一品添えてくれるのがうれしい。駅までおくってくれるとのことなので、時間ぎりぎりまで、高原大根の煮物や漬物をつまみに冷たいビールをたのしんだ。 |
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「横川の里」近くの路地にある イチイの巨木には、みっしりと実がつけていた。口に含むと、ほんのりとした甘みとわずかなマツヤニくささが感じられた。 |
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すっかり葉が落ちたカラマツ林のなか、ポツリ、ポツリと キヌメリガサが顔をだしている。遠目にも、黄色い姿が一際めだってみえる。 |
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カラマツ林には、 チャナメツムタケも見かけることができる。時期的にすこし遅くなったが、形の良いのがすこしだけどでていた。 |
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クリタケは、低地ではもう終わりかけている。が、1000mくらいの尾根筋の切株にはけっこう新鮮なのがでていた。 |
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すっかり散ってしまったカラマツ林のなか、最後の抵抗をこころみているモミジ。あまりの艶やかさに、しばしたたずみみとれてしまう。 |
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《本日の収穫》 |
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イチイの実 |
キヌメリガサ |
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チャナメツムタケ |
クリタケ |