晩秋の吾妻山麓、いで湯めぐり

 

 吾妻山麓のいで湯は、11月初旬休日明けで冬ごもりのためクローズされるときき、そうそうに訪ねてみることにした。

 平成12年11月3日、6時12分の新幹線に乗り込み、8時半に福島駅でレンタカーに乗り換えた。当日はあいにくの小雨模様、朝も早いとあってどんよりとした初冬をおもわせる風情であった。13号線を一路米沢方面へと向かう。全長2Kmオーバーの長い、長い東栗子トンネルを抜けた直後を左折して山沿いの道をしばらく登っていった。

 

9時15分には最初の訪問先、五色温泉の湯槽のなかにいた。3時間チョットで別世界にいることが不思議な気分にさせる。

「宗川旅館」は、五色温泉の一軒宿である。露天風呂は湯温が低すぎるためクローズとのこと、宿の上方にあたらしくしつえたらしい男女別の半露天風呂にはいった。ビニル張りの囲いは夏場にはずせるようになっているみたいだ。

40度位のぬる湯に1時間ほどまったりしてから宿をあとにした。

当初計画では、この付近にあるといわれる”新五色温泉跡”へいってみる予定だ行ったが、あまりよい情報がなかったので、急遽取り止めることにした。

(写真は、下山途中、ガスの切れ間から町並を見下ろす)

13号線まで戻って左折し、西栗子トンネルに入る。ここも2kmオーバーの長い長いトンネルだ。抜けたところでR376にうつり最上川を越えたところで山側に入っていく。かなり山深く入っていく、道もかなり狭い、対向車両が来ないことを祈りつつ、ひたすら山を登る。左の看板は、第二駐車場のところにある。ここからは歩きだ。こんどは、ひたすら山を下る、どこまでも、これでもか、と、下る。

20分ほどしたところで、つり橋の向こうに大平温泉の一軒宿「滝見屋」が見えてきた。(レンズの水滴を拭き忘れた→)

巨石がゴロゴロした絶壁の対岸に鉄骨組の足場の上に建物がある。露天風呂は結構広く、最初は誰もいなかったのでゆっくり入れた。冷たいビールを飲みながらのんびりと温めの感触をあじわい、仕上げにチョット熱めの内風呂でトドになった。

 大平温泉から戻り、西栗子トンネルの手前にある米沢スキー場内にあるペンションに予約がとれたので車中泊は取止め。ロープウェイ最上部付近なのでそこからの眺めは絶景であった。箱庭を連想させる。朝は快晴で米沢市外が低い雲の中に閉ざされていた。

 今日の最初の予定は、姥湯温泉の一軒宿「枡形屋」。西栗子トンネルにもどって、板谷から五色と反対の峠駅方面へとむかう。道幅は狭く、急勾配となる。ここも大平への道にたがわず難所であった。途中スイッチバックなる個所があったが、軽乗用車には何の問題もなく普通に登っていけそうだったが、一応体験してみた。(もちろん、帰りはそんなことせずに降りてきたのだが)

駐車場からは歩いてもそんな時間はかからない。もっとも峠駅からは何時間掛かるか解らないが、歩いて登ってくる老人二人組みがいた。

 沢の対岸は絶壁となっている。岩肌の数カ所からは60度前後の熱湯が湧き出しており、それをホースで露天風呂まで引いていた。右写真は、そのおこぼれのお湯を石組みで囲ってつくった人工湯溜まりである。ちなみに42度ぐらいの良い湯加減だった。

 下山途中に分かれ道があり、左に入ると滑川温泉の一軒宿「福島屋」がある。駐車場は満車にちかくさぞや大勢の入浴者で、写真撮影ができないのではと危惧した。 さっそく内風呂をいただきに入ってみると貸切であった。しばらくして4人ほどはいってきたが、どうやら、車の半分は、大滝見物者のものかもしれない。

 

 露天風呂は沢沿いの河原にあった。こっちのほうはけっこう混んでいた。それほど大きくないが、団体客らしい、10人以上がひしめき合っていた。

河原をうろうろするもの、ビールを気持ちよさそうにあおっているもの、などなど、それぞれに楽しんでいた。

露天風呂頭上にある唐楓

休憩所付近で一際燃えていた椛

 滑川温泉は、吾妻連峰の登山口のひとつでもある。ここからつり橋をわたって20分くらいで日本滝100選のひとつ、滑川大滝(↑)にであう。

一枚岩のうえを無数の筋となって流れるさまは、一見の価値大であった。

 

 

二日間で唯一みつけた、山のきのこ

ハナビラニカワタケ」(食)

 

 

峠駅風景

どっかの工場跡廃屋といった趣の駅舎。ちょうど、発車間際の各駅停車の電車が入線中であった。