栗駒国定公園を訪ねる(鳴子周辺−2)

 

 

栗駒国定公園は岩手・宮城・秋田にまたがる。ブナ原生林がまだ残っており、名もない沢にはイワナが棲むという。平成12年8月13日、JR東北新幹線くりこま高原駅を8時に出発。R398〜R457〜R253〜R47、鳴子を通過しR108で鬼首へ向かう。途中、小向共同浴場の存在を確認のため立ち寄った。前回きたとき、所有者の方が撤廃するようなことをいっていたが、まえと変わらず小奇麗な感じで、少しながら排水口から湯が流れ出ていた。

まだ利用されているのだろうか。入浴はせず早々に吹上温泉の近く、地獄谷を訪ねてみた。両岸の縁から定期的な噴泉のセレモニーがおこると聞いていたが、残念ながらそのチャンスには出くわさなかった。常時1mほど噴上げている噴泉塔の傍らでライダー達がスコップ片手に露天風呂作りに勤しんでいた。沢には其処彼処から熱湯が噴出しており沢の温度は40度以上ある。先に進むと5分ほどで堰堤に出くわしそこが終点らしい。湯状の沢からこの辺までは50mくらいだが、4匹ほどの小魚が視認できた。

次の目的地は荒湯地獄。ここから八ツ森経由林道の方が舗装で距離も短いが、田代川での釣行のため神滝温泉まで戻りR249へ抜ける林道にはいった。道が田代川に近づいたところで入渓。5分ほどでミレニアム・イワナがヒット!20cmあったので迷わずキープ。家にかえったら、この日のために準備していた燻製器でさっそく燻製作りに挑戦することにしよう。

荒湯地獄についたのは昼頃だった。既に車は3台駐車中。丁度スコップ片手に現地へ向かうところの4人組みの後につづいた。予想どおりの荒涼としただだっ広い荒地に、ところどころ熱湯が湧き出している。上流部は4人組みにまかせて最下流部までいってみると、右から流れ込んでくる沢との間に比較的大きめの露天風呂が設えてあった。ここでは珍しくまわりが樹木という景色がたのしめた。ただ熱湯が水と混じりがたく、かき混ぜると堆積した落ち葉が浮遊していまいちといったところ。

荒湯を後にし、R249から鎌内林道にはいる。林道沿いは幹径1mを越すブナが林立するすばらしい原生林帯であった。また低木帯ではマタタビが鈴なりに実っていた。アブがまとわりついて離れず、そこそこ採取してやめた。

鎌内沢でも竿をだすが、30cm近い丸々太ったイワナに0.3号糸が耐え切れず手前の川原にポトン、あわてて捕まえにいくが一歩手前でアウト。水縁まで2m近くあるのにどうして魚は沢の方へ向かって逃げられるのだろうか?落下地点からは視角には入ってないとおもうのだが、不思議でしょうがない...。

鎌内林道からR398にでて秋田方面に向かう。湯浜をすり抜け、雄大な栗駒山をながめる。大湯温泉(阿部旅館)のあたりで土手に湯煙を発見。さっそく駆け上ってみると水蒸気のみ。

とことん山したの食堂で早めの夕食をすませ、泥湯方面に向かう。板倉沼温泉マーク・下ノ岱温泉マーク・新湯温泉を確認したい。板倉沼周辺はオートキャンプ場となっており、露天風呂が設置されていた。下ノ岱周辺は東北電力の地熱発電所であった。新湯温泉は地図的入山場所でキャンプ中のジモッティーに聞いてみたが誰もしらなかった。だいぶ暗くなったので今夜の宿泊予定地、河原毛大湯滝駐車場へと向かう。

駐車場へ車を止め、滝へはいかず駐車場裏手の上流部を確認したところ案の定、湯温最適で、川のあちこちに湯船が仕切られていた。ここで一晩中、満天の星空を眺めながら至極のときを過せた。強いて不満を言えば、満月に近い月明かりが降るような星空を阻害していたことだ。それでも月が山に隠れた2時頃に見られた流星たちは、ひとときの浮世離れに十分な効果をもたらしてくれた。

翌日は釣りに専念すべく、皆瀬川・草木川と釣り歩いたが、すでに昨夜で今回の旅は満ち足りたのか集中心がわかず納竿とした。