ブナ林を訪ねる(4)〜四国・黒尊川&鬼ヶ城山

 

仕事で高知県にいけると知ったとき最初に思い浮かんだのは、やっぱり代表的な清流・四万十川の支流である黒尊川源流域のアメゴ(アマゴの方言)とここから鬼ヶ城山にかかるブナの原生林であった。その次に思いついたのは、四国の代表的温泉地である祖谷温泉。当然いずれも山深いところであるから、山菜やキノコにも目がいったとしても不思議ではない。不慣れな土地で、年に2、3度しか運転しない不慣れな車旅なので、全部が全部うまくいくとは思わないが、無理をせず、お気楽にと心がけて旅した。

6月16日PM4:30、手配のレンタカーで、R56を中村市まで行き、迷いながらもR441を探し、四万十川沿いにPM9:00まで遡った。車中で遅い夕食を摂りながら、ふと車外に目をやるとフワフワとあかりが漂っているではないか! 慌てた気持ちをおさえ、落ち着いて考えてみると、時期的に、場所的に蛍であると得心した。日中の晴天はどこにかいってしまい、ポツポツと雨が降り出した。PM11:00、不慣れな車中泊を試みたが、結局1時間毎に目がさめ、ほとんど寝たという実感なし。

6月17日AM5:30、昨夜からの雨は止むことをしらず。簡単な朝食のあと出発したら、黒尊川への道R381はすぐみつかった。四万十川を赤い鉄橋で渡る方法と旧道?の木製5m幅橋で渡る方法とあり、後者を選択したが、欄干のないその橋は心臓にとってもよくなかった。1時間半で黒尊渓谷に辿り着き、早速ケバリを振りこんでみたが、ラインが急流に流されてしまい釣りにならなかった。雨もまた気持ちを萎えさせるのに十分だった。さらに先をめざし、鬼ヶ城山へむかった。やがて愛媛県との県境にきたところで、八面山への登山用直はん鉄ハシゴがみつかった。ここからブナ原生林のある鬼ヶ城山や三本杭へいける、が、なにせこの雨、やっぱり気持ちを萎えさせるのに十分だった。ここまできたが登らずに引返し、つぎの目的地、祖谷温泉へ向かうことにした。中村市をすぎてAM11:00井の崎温泉で小休止をかねて昼食をとった。ここは温泉成分表も掲示してない沸かし湯だが、循環ではなさそうだった。海岸ふちで、風呂からの眺めだけは値千金である。PM1:00出発。途中、先週12chTV土曜スペシャルで紹介していた土佐中町久礼大正魚市場に立ち寄った。(実はここにある田中鮮魚店で昼食するはずだったがボーッとしてて井の崎ですましてしまった)PM7:00、かずら橋無料駐車場に到着。さっそく一杯やり夕食を済ませ、PM8:00には車中泊の態勢にはいった。そうとう疲れていたとみえ、今夜は2時間おきに目がさめた。雨はまだふっている。本当に気が滅入ってしまう、その証拠に、いままで一枚も記録写真をとっていない。

6月18日AM6:00、付近の土手にはタラノメタチシオデが伸びていた。かずら橋を見た後、軽い朝食をとり祖谷温泉に向かう。狭い道の連続だ。落石も多い。現に、走行途中の20mくらい前で40cm大の石が道右端までフッとんできたときはどっきりドキドキだった。AM7:50、なんとか到着したが外来入浴の受付は9時ということで車中で時間調整。宿の方が迎えに来られ、いそいで入湯。誰もいない。トドになり、しばしウトウト。そんな温い湯加減である。いつもは30分が限度だが、1500円もしたので2時間半も浸かっていた。宿の中にある大展望風呂は割愛しそろそろ退散することにした。宿のバカ(若)旦那が、「からだが溶けてしまったんじゃないの」とあくたれをついてきた。AM11:50宿を後にし、高知へむかった。PM2:00レンタカーを返却し、時間があるので遅い昼食へと市内へくりだした。今日は日曜日なので、高知城追手門まえの大通りは名物の日曜市でごったがえしていた。前回きたときにはするどい切れ味の土佐ナイフを買ったが、現在はさび付いて引出しに眠っている。おおはし通りの「ひろめ市場」で、一舟(10切れ)500円のかつをタタキと一串(3コマ)300円の土佐牛をつまみにビールをあおり、土佐鶴の冷やとざるうどんで仕上げて意気揚揚と東京にかえった。

絵葉書にある桂浜を意識した風景

桂浜高台にある坂本竜馬像

高知への到着が約束の時間より2時間ほど早かったので、桂浜によってみた。この日はピーカンだったのに・・・