男鹿高原を訪ねる(2)〜山野の観察

 

 5月12日、男鹿高原を訪ねるのは今年2回目である。台風1号のせいで天候不順と天気予報がでていたが、過ぎ去ろうとしている風にも見え、台風抜け後のピーカン狙いで出かけてみた。朝のうちどんよりとしてガスってたが、現地に到着した9時過ぎには、案の定抜けるような青空となっていた。

道端に咲くリンドウ似の小型版

 現地はまだ木々の芽吹きがもう一歩の状態だ。コブシが咲き、カラマツもやっと黄緑色の若芽が膨らみかけている。ソメイヨシノがまだ咲いていた。山に入ると渓際に山桜がよくみられる。 

まだ、ソメイヨシノが!

 最初の観察地はワラビが群生していると思われる雑木林の奥にあるカヤ平だ。ここは何年か前の夏、子供とキャンプにきたときアタリをつけていた場所だ。

 一本の鞘をむいてみたところ、花芽が各節ごとにあったので、毒草のホウチャクソウでないことは確認できた。

 橋を渡ったところで一息いれながら周りに目をおとすと山菜らしきものが。図鑑で確認したところ、アマドコロかナルコユリと思われる。そのすぐ脇に、えっ、シャグマアミガサタケ?、夢中でシャッターをきったが少し離れたところにも似たようなキノコがあり、図鑑で確認したところ、テンガイカブリタケと思われた。 

 なんか猛毒のシャグマアミガサタケにみえるが隣にあったもう一本と比較すると、傘が奇形したものとおもわれる。

 カヤ平はけっこう広い、三反以上はあるだろう。シラカバ林までつづいている。時期的にはチョット早かったが、太くて短い出始めのワラビがそこそこ見つかった。

 

 1時間ほどで切り上げ、移動途中の道端に目をおとすと、ん、タチシオデが(図鑑で確認したが間違いと思われる)。今日は始めて見るものが多い。ネイチャーランドの敷地には雑草化したコンフリーがそこここに。 

 野生化したコンフリー

 次の観察地はタラノメがあるとおもわれる、いつものカラマツ林へ。入口付近のアカマツ林でコンビニにぎりの昼食を済ませ、さっそく中にわけ入っていくと、やけにハリキリがめだつ。あまり図鑑で紹介されていないが、タラノメに似てトゲトゲの木に似たような芽をつける。芽はボリュームがあり、数多くつくのだが、かなり油っこく、クセも強いので敬遠されているのだろうか。家では文句をいわず皆んなたべていたが、本当のところ、私はあまりスキではない。どんどん奥にはいっていくと、やっと、ところどころに芽吹いたばかりのタラノメがあった。前年に根こそぎ芽をつまれて、立ち枯れ状態なのも何本かみられ、痛々しい思いに駆られた。途中、多少ではあるがジダケもあったので、季節を踏まえて観察に来たい。戻りしなに、ヤマドリゼンマイの群生にであったのは予想外であった。きれいな黄金色の毛をまとった、それは瑞々しく、神々しいまでのものであったとはいいすぎであろうか。

ハリキリ

タラノメ

ヤマドリゼンマイ

 最後の観察地はウドがあるとおもわれる、林道下の渓流づたいである。男鹿橋下から入渓し、フライを操りながらのウド探し。ウドはというと、まともなのは1本だけで、あとは一口サイズのものばっかり。写真とるのを忘れてしまったほどガッカリであった。

ヤブレガサ(シドケ)

少し入ったところで始めてのシドケにであう。伸びきったコゴミの群生もあった。来年は時期を会わせて観察に来たいものだ。

クサソテツ(コゴミ)

 先へすすむと、前回と同じところに、オオズキンカブリタケが、お約束どおりあった。これはおいしく食べられるらしい。あまりいたんでないところを10本ばかり持ち帰ってゆでてから乾燥してみた。

 前日の雨で渓の水量は多く、勢いも強く、わがフライはなすすべもなく納竿となった。後仕舞しながらふと目にコシアブラが映った。それは小さく細い枝だった。これは昔このへんにも普通に生えていたのかもしれないことを物語っているようなきがした。

エンレイソウ(有毒)

別名〜立葵、三葉葵

気になった不明の植物《1》

瑞々しくて、ボリュウムがあって、あんまり青臭くない

気になった不明の植物《2》

ヨブスマソウ(ボンナ)と見間違えそうな!

  このあと、川治湯元の薬師の湯で一晩中湯につかって過す予定だったが、今回は思いのほか山菜に出会え、量もとれたので、山菜の後処理が気になるところとなり、このまま日帰りで帰宅することにした。それにしてもヤマドリゼンマイの綿毛取り処理には閉口した。